企業は元来、大切な社会的役割を担うために創業されたはずです。
しかし時とともに、「利潤動機」が企業活動を支配しているのではないでしょうか。利潤をあげるために企業は存在するのだという誤った目的意識が、環境破壊や公害などの、企業倫理が問われる問題を生んでいます。
このような現状からのブレイクスルーとして、自己実現への意欲に満ちたアントレプレナー(自立創造型人間)たちが「達人」となってプロジェクトを推進できるような「役割動機の場を実現しよう」というのがプロジェクトドライブ制度(以下PD制度)のビジョンです。それはまさしく、企業の本質に立ち返ることを意味しています。
仮に、プロジェクトが失敗しても、その人を成功に導けなかった、または誤った投資をしてしまった企業側の責任という解釈をします。 このような未来への投資によって、企業は利潤獲得を第一とする集団から、自己実現を目的とする役割動機の場へと変革を遂げます。
プロジェクトは「存続」を目的とせず、誕生と解散という新陳代謝を繰り返します。つまり、社会的な存在意義を失った時、プロジェクトは消滅します。これによって常に新しい発想力とバイタリティーに満ちた環境を保つことができます。
企業においても、経済効率でしか評価しない体制は、他人や組織などの環境に依存する『ロボット型の人間』を生み出すことになりました。しかし、自分が何をすべきであるか、自分の役割は何なのかを常に追求する 自立創造型人間(アントレプレナー)こそ、今日の社会に必要なのではないでしょうか。
PD制度では、厳しく、温かな大自然のメカニズムを企業システムに置き換え、豊かな個性が調和する雑木林のような企業体制の構築をめざします。 そのため、原則的に会社側からの教育などを一切ほどこさず、そのかわりに自主的なキャリアアップの要求には、協力を惜しまないという姿勢をとっています。 ここから、日本式ピラミッド型組織の限界を超える、クリエイティブな発想や創造力と新しい事業に取り組むチャレンジ精神をもった人材を創出していきたいと考えます。
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PD制度では、プロジェクトが新陳代謝を繰り返すことで、常に変化できる環境が整っています。 これによって、さまざまな形態での自己実現が可能になり、組織に依存しない自立型発想の達人が数多く誕生することでしょう。
また、従来の年功序列制度をベースにしたヒエラルキー型組織は環境の変化に 即応できないうえに、組織依存型の社員の温床となっていました。 PD制度では、オブジェクト(目的)主導の組織がそのたびごとに編成されるため、環境の変化に対してフレキシブルな対応ができるとともに、社員ひとりひとりの才能に磨きをかけることができます。 さらに、あるプロジェクトのリーダーでありながら、別のプロジェクトでは営業 支援を兼務するなど、自由な契約関係で多彩な役割を担うことも可能です。 その結果、マクロ的に見た場合は中心人物が不明確でも、オブジェクト単位ではリーダーが明確に存在するといった、ホロニックな組織構造が実現できたのです。